トウシート工法は、一方向配列の連続繊維シートである『トウシート』を常温硬化エポキシ樹脂を用いてコンクリート表面に貼り付けるだけの、施工性に優れた補強工法です。
重量の増加を伴わずに高い補強効果を発揮するので、橋梁施行で今一番関心の高い橋脚耐震補強や、床版のB活荷重対応、トンネル・煙突。その他コンクリート構造物の補強や剥落防止、ひび割れ進行防止などにも素早く対応できます。
トウシート工法の特徴
・強くて軽い連続繊維
高強度・高弾性の連続繊維を一方向に配列した高い補強効果。
・高い防水性
コンクリートの劣化、鉄筋の防食進行を抑える樹脂による防水。
・簡便な施工性
重機が不要のため制限されない施工スペースで交通規制も最小限。
・錆が発生しない
樹脂と炭素繊維だけの補強で錆が発生しない。塩害対策に威力を発揮。
・RC設計法に準拠
従来の鉄筋コンクリートの設計法により簡単に補強設計可能。
・鋼部材の腐食部補修に適用可能
腐食の進行を抑え、性能を回復。
トウシートの施行手順
下地処理→プライマー塗布→不陸修正→シート接着→仕上げ
①下地処理
コンクリート表面の劣化層の研磨・除去、ひび割れ補修等を行う。
②プライマー塗布
トウシートの付着強度を確保するため、プライマーを塗布する。
③不陸修正
プライマー乾燥後、エポキシパテ埋めの不陸修正を行う。
パテによる施工面の平滑化。
④トウシート接着
⑴含浸・接着樹脂下塗り
⑵トウシート貼り付け、脱泡
⑶含浸・接着樹脂上塗り
⑷脱泡
⑤仕上げ
表面保護被覆や仕上げ塗装を行う。
製品スペック
品番 | 繊維種類 | 出荷単位 (m/箱) |
シート幅 |
---|---|---|---|
FTS-C1-20 | 炭素繊維(高強度) | 50、100 | 50cm |
FTS-C1-30 | 炭素繊維(高強度) | 50、100 | 50cm |
FTS-AK-40 | アラミド繊維 | 50 | 50、30、10cm (受注生産品) |
FTS-AK-60 | アラミド繊維 | 50 | 50、30、10cm (受注生産品) |
FTS-C0-20BW | 炭素繊維(2方向) | 50 | 100cm |
FTS-C0-30BW | 炭素繊維(2方向) | 50 | 100cm |